抜水摩耶「未確認」
ERECT Lab.より作品集をリリースしている抜水摩耶個展が3月14日より開催されます。抜水摩耶は1982年、京都生まれ。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科卒業、同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修了。在学中より国内のギャラリーを中心に作品を発表し、近年では東京を拠点に積極的に作品を発表しています。抜水の作品には、包丁、銃、骸骨、妖怪などの禍々しいモチーフとともに、エロティックな少女たちが繰り返し登場します。生首を片手に持つ少女、足が一本の少女、蛇の様な舌を持つ少女、縄で縛られている少女、爆弾を手にしている少女。大きな乳房と長い睫毛、女性らしい身体を武器として戦う彼女たちは、抜水の「現実世界で起きている不幸な出来事に対する恐怖心」から生まれました。彼女たちが遭遇する残酷な出来事は、私たち誰もが遭遇しうる事件であり、もう一つの現実世界なのだと抜水は言います。一見するとフェティッシュな想像世界の住人のような彼女たちは、私たちが住むこの世に起こりうる、あらゆる悪や災い、不幸と戦っているのです。これらの戦闘的美少女を囲むように度々登場する眼や口は、彼女達を見守り、監視し、時に忠